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spatium artis ( 2009.3.10 updated ) | |||
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GUIDO RENI | ||
■略歴 ボローニャ生まれ。 同地にてカラッチに学ぶ。のちにボローニャ画派の首魁となる。ローマでも絵画制作を行う。 代表作はローマのクイリナーレの丘に建つパラヴィチーニ=ロスピリオージ宮殿の天井画『アウローラ』(1612−1614年)だが、絵画においては新鮮な優美さに溢れた女性画を盛んに描いている。こちらで紹介する「クレオパトラの死(自殺)」にも見られるような、瀕死の表現をも得意とする。 『イタリア・ルネサンスの文化』で有名なブルクハルトは『美のチチェローネ』で次のように語っている。 あらゆる近代画家のなかで、彼は時々、高度で自由な美に最も近づいている。彼の「アウローラ」はおそらく何もかもひっくるめて、最近二百年間でもっとも完璧な絵画であろう……(中略)……女性の顔では、グイドはしばしば古代、特にニオベを模範にしており、女性の肉体では、なまめかしい豊満さに敬意を表することも稀ではない。彼の女性画は優美で、物静かで、理想的である。理想の女性を描き続けた(描け続けた)レーニが遂にその生涯において結婚しなかったのも、故なしとしない。 |
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■作品 "Il suicidio di Cleopatra"(1630) 《クレオパトラの死》 "La Maddalena penitente"(1635) 《改悛するマグダラのマリア》 |
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