※最初は音楽史のみでしたが、美術史も少しずつ追加していきます。
 美術史は
イエローで記載します。
音楽史年表 世界の出来事
1000-1400 9c.頃 グレゴリオ聖歌という名前が使われ始める。
1136 ビンゲンのヒルデガルド、ベネディクト女子修道院長となる。
    同時期より同女の曲集《天啓の調和的響き》が作られ始める。
14c.後 楽譜が印刷され始める。
1096 第一回十字軍発足。
1189 第三回十字軍編成。
1192 その十字軍の帰途、リチャード一世が敵軍の捕虜になる。
    身代金などでイギリス財政が逼迫。不満続出。
1204 第四回十字軍がコンスタンティノープルを占領掠奪する。
1209 インノケンティウス三世、アルビジョア十字軍を編成。
    南仏などのカタリ派を容赦なく虐殺。
1210 アシジのフランチェスコ、フランチェスコ修道会を開く。
1339 百年戦争が勃発。(-1453)
1339-1453  百年戦争 1347 ペスト大流行。農村人口が激減する中、百年戦争は続く。
1347 港町カレーは英に包囲されるが、名士6人の人質と引換えに解放。
    のちロダンがこの事件を元に彫刻《カレーの市民》制作。
1381 戦と重税に耐えかね、英でワット=タイラーの乱が起こる。
1415 アザンクールで英軍、長弓歩兵の活躍により大勝。
1429 ジャンヌ=ダルク、オルレアン突破、シャルルZ戴冠式。
1453-1500 1436 建築家ブルネレスキ、フィレンツェ大聖堂クーポラ完成。
    以降大聖堂はフィレンツェの象徴として君臨し続ける。
1482 レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミラノへ移住。
    《最後の晩餐》など名作を作り上げる。
1492 ボッティチェッリ、サヴォナローラの弁舌にころりとだまされ狂信化。
1453 オスマン帝国によるコンスタンティノープル包囲攻略。
1492 怒れる説教師サヴォナローラ、サン・マルコ修道院長へ。
    「虚飾の焼却」と称し芸術作品多数を破壊。
1494 メディチ家、フィレンツェから追放される。
1498 フィレンツェ市民に飽きられたサヴォナローラが焚刑に処される。
1501-1618 16c.後 ヴァイオリンのご先祖さまが開発される。
1504 ミケランジェロ《ダヴィデ像》完成。チンコ丸出しで顰蹙を買う。
1505 ダ・ヴィンチ、《モナリザ》完成。斜め正面から描く画期的画角。
1510 ヴェネツィア派始祖ジョルジョーネ、惜しまれつつ夭折。
    ヴェネツィア派はティツィアーノの天下となる。
1541 ミケランジェロ、油まみれでシスティナ礼拝堂壁画を遂に完成。

1550- ティツィアーノ、カール五世をパトロンにつけ盤石の体制。

1584 ザクセン選帝侯モリッツさんが宮廷楽団を創設
     (のちのドレスデン国立歌劇場管弦楽団である)
1585 バッハ以前の最も重要なドイツ作曲家シュッツ生まれる。

1600 ルーベンス、マントヴァ公の宮廷画家となる。
1602 モンテヴェルディ、マントヴァ公の宮廷楽長となる。
1606 流浪の画家カラヴァッジョ、遂に人を殺して官憲から逃げる身に。
1519 カール五世、神聖ローマ皇帝として戴冠。絶対王政確立。
1519 ルター、ライプツィヒの公開討論会に出席。
    異端説であることを認める。
1524 ドイツ大農民戦争。ハンスさんがたくさん死ぬ。
    ルターの教えを掲げるが当のルター自身に非難される。
1534 ヘンリ八世、妃と離婚したいばかりに国王至上法発布。
    イギリス国教会を成立させる。
1555 占星術師ノストラダムス『予言集』を発行。
1562 情強者カルヴァン派ユグノーの内乱がフランスで起こる。
    諸外国の狼どもも乱入、1598年まで続く。
1581 毛織物工業でウハウハ状態のネーデルランド、独立宣言。
    財布が独立したら困るスペインと紛争が断続的に起こる。
1588 スペインのアルマダ(無敵艦隊)が英艦隊に敗れる。
    潮の流れが悪かったらしい。
1618-1638  三十年戦争
1621 ルーベンス、西ハプスブルク付外交官として活躍を始める。
1623 ベラスケス、遂にスペイン王国宮廷画家となる。
1618 ドイツで三十年戦争勃発。ワレンシュタイン台頭。
    鎧を着た強盗どもが大暴れする。
1638-1700 17c. フランス人に大不評の「近代五線紙記譜法」が完成。
1642 モンテヴェルディ、傑作オペラ《ポッペアの戴冠》完成。
1647 ベルリーニ、彫刻《聖女テレサの法悦》完成。
    初めて解禁された恍惚の表情はお姉さま方の感動を誘った。


1687 ハンブルクにオペラ劇場が出来る。

1642 清教徒革命という名の内乱がイギリスにて勃発。
1661 清が華南を統一。大清帝国なる。
1683 オスマン帝国による第2次ウィーン攻囲失敗し撤退。
    コーヒー豆が残されたのでカフェ作ったらウィンナコーヒー大繁盛。
1685 ナントの勅令廃止。ユグノー教徒が亡命流出。
    商工業が空洞化、フランス経済がガタガタになる。
1701-1800 1708 J・S・バッハ、ヴァイマルの宮廷楽長に就任。オルガン曲を量産。
1709 ピアノフォルテ開発。
1725 ヴィヴァルディ、有名な《四季》を含む《和声と創意の試み》発表。
1727 J・S・バッハ《マタイ受難曲》を初演。
1733 ベルゴレージ《奥様女中》発表。
1737 "ストラディヴァリウス"のヴァイオリン制作者ストラディヴァリ死亡。
    今に至るも続くストラディヴァリウス争奪戦の幕開け。
1737 ウフィツィ美術館の原型完成。なおウフィツィとはオフィスのこと。
1737 イギリスで活躍していたヘンデル、スランプに陥る。
1742 ヘンデル、オラトリオ《メサイア》発表。スランプを脱出。
1744 ヴァイオリン"グァルネリ"の制作者ジュゼッペ・グァルネリ死亡。
    ヴィルトゥオジティの雄パガニーニもグァルネリ愛用者。
1755 J・S・バッハが死んで骨になる。
1788 モーツァルト、後期三大交響曲を2ヶ月たらずで完成。
1790 パガニーニが暴れまわり始める。超絶技巧の幕が開く。
1791 モーツァルト、歌劇《魔笛》、クラリネット協奏曲ほか名曲を量産する。
    12月病死、未完《レクイエム》を遺作とし共同墓地へ葬られる。
1793 ルーブル美術館の原型完成。以降美術蒐集の中心地となる。
1795 パリ音楽院が開校。
1795 ハイドン、第104番目の交響曲を完成。
    交響曲作家の質的量的ハードルをぶち上げる。
1800 ジャック=ルイ・ダヴィッド、図らずもナポレオン皇帝主席画家へ。
    《ナポレオンとジョゼフィーヌ戴冠》を描いて忠誠を示す。
1701 プロイセン王国成立。軍隊を持った国というよりは国になった軍隊。


1740 フリードリヒU世即位。オーストリア継承戦争始める。
    マリア=テレジアに「北の強盗」呼ばわりされる。


1756 七年戦争が勃発、バリー・リンドンが巻き込まれる。


1773 アメリカでイギリス支配への不満爆発。茶を捨てたりする。
1776 アメリカが独立を宣言。のちの暴れん坊将軍である。
1789 フランス革命が始まる。フランス人がやたら死ぬ。
1801-1850 1802 ベートーヴェン、失恋と耳疾で落胆。ハイリゲンシュタット遺書を書く。
1804 ベートーヴェン、持ち直して英雄交響曲を完成。
1812 ロッシーニがデビュー。のちの食いしん坊万歳である。
1824 ベートーヴェンが交響芸術の金字塔、第九を完成。
1824 ゴヤが怪奇芸術の金字塔、《我が子を食らうサトゥルヌス》完成。
    世の子供を震え上がらせる。

1827 ベートーヴェンが死んで骨になる。
1829 メンデルスゾーンによる大バッハ《マタイ受難曲》再演。
    バッハ再評価の気運が高まり、人気が爆発。
1830 ベルリオーズの画期的大作《幻想交響曲》初演。
1830 ドラクロワ、七月革命に触発され《民衆を導く自由の女神》完成。
1832 ポーランドの伊達男ショパン、颯爽とパリにデビュー。
1834 『音楽新報』創刊。
    職業批評家が雲の上から音楽家をねらい撃ちにしはじめる。
1842 ヴェルディが最初の莫迦当たりオペラ《ナブッコ》をつくる。
    以降トンでもない売れっ子オペラ作家になる。
1842 負けじとワーグナー最初の莫迦当たりオペラ《リエンツィ》初演。
1845 ワーグナー《タンホイザー》完成。ワグネリアンが増殖を開始する。

1804 ナポレオンが皇帝即位。ベートーヴェン怒り狂う。
1812 ナポレオン、ロシア侵攻。深入りしてついに敗れる。
1814 ナポレオン後の収拾のためメッテルニヒ、ウィーン会議開催。
    タレーランやらアレクサンドル一世やら海千山千が集まって踊る。
1815 ワーテルローの戦いで再びナポレオン敗れる。
    これに伴い、ロスチャイルドが株式逆買いでボロ儲けする。



1830 仏で七月革命起こる。ウィーン体制さっそく一部崩壊。


1845 馬鈴薯不作、アイルランドのポテト飢饉が始まる。
    合衆国へ多数が移動、米にマックさんパトリックさん激増。
1848 フランス二月革命起こる。ウィーン体制完全に崩壊。
    ワーグナー、ドレスデンにて市民兵として活躍、指名手配を受ける。
1850-1900 1853 ヴェルディ、オペラ《椿姫》完成。歌劇史始まって以来の現代劇。
    世のお姉様方の涙をしぼりとる。
1859 ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》完成。
    これで無調へのけものみちができた。
1860 ロシア五人組結成。いずれ劣らぬ濃いオッサン共。
1863 マネ《草上の昼食》完成。正装の男と裸の女を描く。
    当然その表現に批判噴出。

1874 ビゼー《カルメン》作曲。最初はオペラ・コミークとして作られた。
1876 バイロイト祝祭劇場のこけら落とし。ワーグナー狂いを量産する。
1876 ブラームス、20年を経て遂に交響曲第1番完成。
    ハンス・フォン・ビューローに「ベートーヴェンの第10」と褒められる。
1882 ワーグナー、舞台神聖祝典劇《パルジファル》作る。
1883 したい放題を繰り返したワーグナーがついに死去。
1883 ガウディ《サグラダ・ファミリア》作り始める。蟻塚のように今なお増殖中。
1884 ブルックナー交響曲第7番初演。ようやく成功するが既に60歳。
1890 ゴッホ、貧窮と神経症のなか遂に拳銃自殺。
1894 ドビュッシー《牧神の午後への前奏曲》完成。
1897 マーラー、ウィーン宮廷オペラの監督になり辣腕をふるう。
1861 イタリア王国が成立する。
    カヴールがヴェルディを無理矢理国会議員にする。
1861 宰相ビスマルク大活躍、ドイツ統一へ戦争を繰り返す。
1870 晋仏戦争起きる。パリ包囲され餓死者続発。
1871 ヴェルサイユにてドイツ帝国戴冠式。のちの第二帝国。

1877 エディスン蓄音機発明。世の騒音のタネがひとつ増える。
1884 ベルリン会議にて列強、アフリカを勝手に分割し始める。
1894 中国にて甲午農民戦争発生。日清戦争発生。
1896 第1回国際オリンピックがアテネにて開催される。

1898 エディスン映画を発明。デートコースが増える。
1901-1914 1906 バルトーク、蓄音機にてハンガリー民謡採集始める。
1907 ピカソ《アヴィニョンの娘たち》完成。
    分析的キュビズムの機関車を爆走させる。

1908 シェーンベルクが無調作品を書き始める。
1913 ストラヴィンスキー《春の祭典》ピエール・モントゥー指揮により初演。
    余りの革命的音響に観客が暴動を起こす。
1904 日露戦争起こる。うっかり爆死した広瀬大尉が何故か軍神扱い。
1914-1918  第一次世界大戦
1915 サティが《バラード》作曲。
1916 2月、ドイツ軍大量の弾薬を用いてヴェルダン要塞陥とせず。
    戦争が長期化する。
1917 血迷ったドイツ、無制限潜水艦作戦と称し民間船を攻撃。
    力を温存していたアメリカの参戦を招き大敗への道を作る。
1915-1939 1920 ストラヴィンスキー《プルチネッラ》作曲。
    新古典主義へ先祖返りするも一筋縄ではいかない。
1921 シェーンベルク、苦心惨憺の末、ついに十二音技法を考案。
    これでドイツ音楽は百年安泰!と快哉の声をあげる。
1921 プフィツナーが怪作カンタータ《ドイツ精神について》完成。
    同氏はワーグナー音楽とともにナチスによって散々利用される。
1937 ピカソ、スペイン爆撃に烈火のごとく怒り、《ゲルニカ》完成。
1938 勢いづくナチスが「頽廃芸術」展を開催。
    有能なユダヤ人がみな逃げてドイツ文化の大敗に道がつく。
1917 ロシア革命起こる。
1919 ベルサイユ条約調印。ドイツが積年の大怨を募らせる。
1920 ハイパーインフレでドイツの物価が一兆倍へ。
    世界史上最も高価な切手が売りだされる。
1922 スターリン、党書記長となる。さっそく反対派の虐殺を始める。
1923 ヒトラー、ミュンヘン一揆起こすが失敗、投獄される。
1929 10月「暗黒の木曜日」、株価暴落。世界同時不況へ。
1938 9月、ミュンヘン会議において英仏首脳が日和る。
    チェンバレンは「平和が回復された」と寝呆けたことをいう。
1939-1945  第二次世界大戦
1940 メシアン、戦時動員されてヴェルダンで捕虜となる。
1941 メシアン収容所にて《世の終わりのための四重奏曲》作曲。
1943 ドイツ軍によるレニングラード攻防戦。ショスタコーヴィチ巻き込まれる。
    しかし銃声のさなか交響曲第7番《レニングラード》を完成。
1943 モンドリアン、色盲検査表みたいな《ブロードウェイ・ブギウギ》完成。
1939 9月、ドイツ軍ポーランド蹂躙、第二次大戦勃発。
1939 11月、ソ芬戦争勃発。フィンランド善戦も敗北。
1941 真珠湾奇襲により太平洋戦争勃発。
1942 さっそく日本海軍がミッドウェー海戦で大敗。
1943 2月、スターリングラードのドイツ軍降伏。とにかく寒い。
1943 7月、クルスクにて人類史上最大の機甲戦闘開始。
1944 12月、ドイツ最後の大反撃「ラインの護り」作戦展開。
    突出部隊が逆に米軍に包囲され撃滅される。
1945-2000 1945 終戦後、米軍兵の誤射によりヴェーベルン射殺さる。
    ローマ兵士によるアルキメデス殺害に比肩しうる過失損失。
1945 ソ連が接収と称してドイツ美術館から作品の多くを略奪。
1945 マイルス・デイヴィス、チャーリー・パーカーのグループに参加。
1946 ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会が開催。
1948 マイルス・デイヴィス九重奏団結成。《birth of cool》発表。
    以降、マイルスは時にスタイルを変えつつジャズをリードし続ける。
1949 ダルムシュタットにメシアンが講師として招かれ、若い世代と交流。
    刺激を受けたメシアン、《音価と強度のモード》を作曲。
1952 ジョン・ケージ、演奏者が特に音を出さない《4分33秒》作曲。
    「チャンス・オペレーション」が大いに話題となる。
1950- トータル・セリーの作曲手法が作曲界を差配する。
1955 ブーレーズ《ル・マルトー・サン・メートル》作曲。
1958 トータル・セリーがさっそく行き詰まる。
1960- ブーレーズが「オペラ座を爆破せよ」と発言。
    笑うべきことに半世紀のちにスイス当局に拘束される。
1962 ビートルズが世に出る。
1962 ウォーホル、キャンベル缶を「並べて表示」、《100個の缶》完成。
    同年マリリン・モンローも「並べて表示」、喝采を浴びる。

1963 ボブ・ディラン、《戦争の親玉》で軍産複合体を告発する。
1967 ブーレーズ、クリーヴランドco.の首席客演指揮者に就任。
    指揮活動に重点を置き始め、作曲が段々お留守になる。
1973 南こうせつ、《神田川》でカタカタ鳴る。「四畳半フォーク」のはしり。
1976 ブーレーズ、現代音楽研究所IRCAM所長に就任。
    また、アンサンブル・アンテルコンタンポランを創設。
1989 レコード時代の象徴、カラヤンが死去。
1991 愛すべきヤンキー野郎、バーンスタインが死去。
2001 年寄り好き日本人の象徴、朝比奈隆が死去。
1946 ホー=チー=ミン、突然ヴェトナム民主共和国建国を宣言。
    まだ全然支配するつもりのフランスとゲリラ戦を展開。神出鬼没。

1949 占領体制そのままに東西ドイツが成立。NATOも同年成立。



1950 朝鮮戦争。マッカーサー、強硬論がもとで更迭。
1953 朝鮮戦争休戦協定締結。38度線にて国境線を画定する。
1953 何人殺したか予想もつかないスターリン、脳溢血で静かに死去。

1956 ハンガリー動乱。


1962 キューバ危機でケネディ兄弟が活躍する。
1965 アメリカ、北ヴェトナム爆撃を開始。
    平和活動家などがダイ・インとか行う。
1966 中国で文化大革命が始まる。数々の空論が実行される。
    人海戦術でスズメ獲ったら、害虫が大発生した。
1968 ソ連・東欧軍がチェコに侵入。
1973 ヴェトナム和平協定成立。
1977 パリにポンピドゥーセンター発足。


1989 係員の手違いによりベルリンの壁崩壊。
1991 ソ連が勝手に崩壊。酒飲みエリツィンが大統領就任。
1997 香港返還。有史以来の爆竹消費量。
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