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spatium artis ( 2009.3.16 updated ) | |||
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FRA ANGELICO | ||
■略歴 フラ・アンジェリコという名で通っている彼の名前、フラ、とは修道僧、アンジェリコ、とは「天使のような」という意味。つまり本名は別にあって、グィド・ディ・ピエトロという。彼はドメニコ会系修道院に属し、宗教画をよくした。 1436年、彼はサン・マルコ修道院に入り、瞑想生活とともに当代随一の画僧としての活動を開始する。彼の絵で最も有名な「受胎告知」を完成したのもこの時代である。彼の絵は透明で明るく、邪気のなさとともに深い精神性を感じさせる。マサッチオ流の卓抜な遠近法表現も取り入れられており、当代の絵画表現にも相通じていることがうかがい知れる。 ヴァザーリ『芸術家列伝』には、「絵筆をとる際には必ず祈りの言葉を唱え、キリストの磔刑図を書く際には、涙を流した」という表現がある。敬虔な信仰心あっての画筆であるといえよう。なお、ここで紹介するもの以外にも、彼の「受胎告知」は複数ある。気に入ったテーマだったのだろう。 |
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■作品 "Annunciazione"(1450) 《受胎告知》 |
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