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spatium artis ( 2009.4.8 updated ) | |||
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MATTHIAS GRÜNEWALD | ||
■略歴 本名はマティス・ナイトハルト・ゴートハルト。16世紀の画家であり、アルブレヒト・デューラーと同時代を生きた(没年はデューラーと同じ1528年)。尤も、再評価の気運が高まったのは20世紀になってからで、それまではデューラーと相違してグリューネヴァルトはほぼ無名の画家であった。 ルネサンス前後の画家は通称と本名が違うことがままあるが、その多くは、出身地であるとか、本職の名前であるとかによってつけられており、意識的なものであるに相違して、グリューネヴァルトの場合は、17世紀の著述家が》誤って《彼の名を記したことによって》誤って《伝わった(しかも20世紀に至るまで気付かれなかった)という意味で、他の画家の通称・略称とは意味がまったく違う。そしてことほどさように、彼および彼の作品は近年に至るまで振り返られなかったというのが現実である。 グリューネヴァルトについてはその生涯もはっきり分かっていないが、南ドイツ・ヴュルツブルグに生まれたとされている。マインツにて宮廷画家として活躍した時期があり、彼の最も有名な作品である「イーゼンハイム祭壇画」もこの頃の作であろうと考えられる。 ドイツの作曲家パウル・ヒンデミットの管弦楽曲「画家マティス」は、このマティアス・グリューネヴァルトの「イーゼンハイム祭壇画」をモティーフとした作品である。 |
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■作品 "Isenheimer Altar"(1515) 《イーゼンハイム祭壇画 キリストの磔刑》 |
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