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spatium artis ( 2009.3.26 upload,2015.1.21updated ) | |||
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FRITZ VON UHDE | ||
■略歴 1848年、ザクセン州に生まれた。1877年、ミュンヘンに転居、ミュンヘンのファインアート・アカデミーにて研鑽を積む。同地では17世紀オランダ黄金期の美術に影響を受ける。1882年、彼はオランダに渡るが、その渡蘭は彼のスタイルに大きな変化をもたらした。元々彼の絵はカラヴァッジオに代表されるような強い明暗の交替を志向していたが、印象派的な色彩交替を志向するようになる。 彼の作品の特徴は、素朴さ、現代性、印象派的色彩、そしてやはり小さなもの、貧しいもの、苦しいものに対する共感であるように思われる。特に横糸としての時代背景を現代にとり、縦糸としての画題を福音書のエピソードにとる宗教画は、勿論一定の違和感がありながら、しかし同時に強い同感と現実性を併せ感じさせる。 なお、彼は作曲家のブルックナーと同時代人で、実際に接触があったことは意外に知られていない。彼はブルックナーをモデルに複数の絵を描くことを指向したが果たせず、結果的にブルックナーの写真をモデルの一人として最後の晩餐を描いた。のちにその絵を前にした敬虔の人・ブルックナーは、大きく心を動かされた様子であったという。 |
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■作品 "Lasset die Kindlein"(1884) 《子供らを我に来させよ》 |
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